3月4日、ヴィッセル神戸がノエビアスタジアムにガンバ大阪を迎えて対戦。開幕から2連勝していたチームは4-0で大勝した。
大量得点の口火を切ったのはFW大迫勇也だった。前半3分、右サイドでボールをつないだホームチームは、山口蛍がスルーパスを受けてペナルティエリアに侵入する。
相手DFが中へのクロスを阻もうとスライディングするが、山口はそれに引っかからぬようにマイナス方向にボールを送る。そこに待ち構えていたのが大迫だった。
元日本代表のストライカーはこれを右足で合わせると、ボールはバウンドしながら相手GKの右をすり抜けて早くも先制ゴールを記録したのだ。
早々に得点を記録した大迫だが、その直前、シュートを“外して”しまっていた。それは、試合前にピッチで行われるウォーミングアップのことだ。枠を外れたボールは観客席に向かい、スタジアムを訪れていた少女に当たってしまったという。
その練習もあってか、実際の試合で大迫はゴールを決めてサポーターに報いたが、それだけで終わらないのがこのストライカーだった。試合後に、場内を一周して挨拶する選手の列から外れた背番号10は、観客席へと向かった。