２月２６日、ベガルタ仙台が今季のホーム開幕戦で勝利を収めた。決めたのはFW山田寛人。８９分５４秒目に決めた劇的なゴールだった。
通常、仙台は前半に北から南に攻めるが、この試合はコートチェンジが行われて逆に。仙台は前半にサポーターに向かって攻めることとなった。その最初の４５分間で生まれたゴールはゼロ。後半も無得点のまま時間が推移する。
伊藤彰監督は後半２０分に２枚替え、さらに後半３７分にも２枚替えを敢行して得点を狙うがなかなか陥れることができない。しかし９０分になる直前、山田がゴールネットを揺らした。一度下がってボールを受けた山田は、反転するとペナルティエリア前にいる中山仁斗に縦パス。背番号９は時間を使いながら旋回する。
そして、ＰＡ内にいた遠藤康にボールを送ると、仙台出身のベテランは左足で目の前に走り戻ってきていた山田に優しくパス。山田は、タイミングを図ったうえで右足でゴールネットを揺らしたのだ。
コートチェンジの影響で仙台サポーターが多くいる場所とは反対側で決まったゴールだったが、ユアスタを熱狂の渦に。今季初白星を１万３０００人で祝ったのだ。
