J3の愛媛FCが、新たな試みをスタートさせた。“透けるステッカー”を使用した新企画には、他クラブのファンからもうらやむ声が上がっている。
サッカーは、ピッチに立っている11人の選手だけで戦うのではない。多くの人が携わり、上昇気流を巻き起こしていく。
昨年は初のJ3を戦った愛媛FCも、巻き返しに必死である。クラブのスタッフも知恵をしぼり、J2復帰を目指して戦う選手たちを後押ししようとしている。
そのオレンジ軍団が、新たな試みを始めた。ファン・サポーターに車を運転しながら愛媛FCを応援してもらおうという、意欲的な挑戦だ。
これは、企業と一般ドライバーが相互に助け合う「チアドライブ」というサービスを利用したもの。ファン・サポーターがふだん利用している乗用車に愛媛FCの応援ステッカーを張ってもらい、普段の運転中からクラブをPRしてもらう、という仕組みになっている。
乗用車のリアウインドウに、横長の大きなステッカーを張る。デザインは4種類だが、共通して「ニンジニアスタジアムで共に戦おう!」という一文が大きく記されている。日常の中に愛媛FCを浸透させ、来場者を増やすことを狙っている。
車のリアウインドウいっぱいにステッカーを張るため、後方確認が心配になるが、シールスーフィルムが採用されているため、視認性に問題はない。実際に、愛媛FCのスタッフが社用車に張り付け、「説明書を見ながら簡単に貼り付けでき、後ろもしっかり見れ、ワイパーもしっかり稼働します」と検証を行っている。
この新企画は、好評をもって迎えられたようだ。ツイッター公式アカウントでの発表に、好反応が続く。
「これめちゃめちゃいいなぁ」
「面白い試み」
「車内から外は見えるらしいから いいな!」
「めっちゃ面白そう」
「家を出て、帰るまでが試合観戦ですね」