J2のレノファ山口が19日、SNSにリーグ開幕戦の写真を投稿した。あいにくの雨中の試合となったが、その悪条件を逆手にとった見事なアイディアに、絶賛の声が寄せられた。
山口は、2014年に初めて戦ったJFLを4位となって1年で卒業すると、翌2015年にはいきなりJ3を制してJ2へと昇格した。そこまではスピーディーにカテゴリーを駆け上がってきたが、その後はJ1昇格争いに絡むこともなく、J2での戦いが続いている。
昨シーズンは、前年よりも1つ順位を下げて16位に終わった。だが、シーズン半ばを過ぎると横浜FCと3-3で引き分け、ファジアーノ岡山とも敗れたものの2-3という点の取り合いを披露。ザスパクサツ群馬から6ゴールを奪う快勝もあった。
その勢いを示すかのように、2023年シーズンの第1節では大宮アルディージャに1-0で勝利。開幕戦を制するのは2020年以来のことだった。
うれしいホームでの初戦勝利だったが、天気はあいにくの雨だった。気温も11度と冷え込んだが、ホームにかけつけたファン・サポーターに勝点3をプレゼントした。
試合後には、クラブのツイッター公式アカウントで、厳選された一枚の写真を投稿した。地面ぎりぎりにカメラを構えたのだろう、画面の下半分に映るグラウンドは雨に濡れているが、その水面にスタジアムの照明と、勝利を喜ぶ選手たちの姿が水鏡となって映し出されている。雨雲に覆われた空を背景に、レンズについた水滴が光を反射しているのも幻想的だ。