2月19日、ベガルタ仙台とFC町田ゼルビアが開幕戦を迎えた。両チームともに今季に懸ける思いが強いチーム同士が早くも激突した。
町田は積極補強をしてJ1昇格に挑む。かつて横浜F・マリノスに所属していたエリキを筆頭に、オーストラリア代表FWミッチェル・デュークや下田北斗、黒川淳史など新加入選手はなんと20人。さらに、指揮を執るのは青森山田高校を率いていた黒田剛監督で、新風を吹き込もうとしている。
そして仙台も補強を敢行したうえで、コーチ陣に渋谷洋樹氏と堀孝史氏という元Jクラブ監督経験者を招へい。本気のチーム作りを見せた。
そんな2チームの戦いは、試合前から白熱した。いや、正確に言うと仙台が先制パンチを食らわせた。観客席から聞こえてきた声援が、試合会場となった町田GIONスタジアムに響き渡ったのだ。
そして、選手入場時にはついに「カントリーロード」が発せられた。タオルマフラーを空に掲げたサポーターが、仙台の選手を試合モードへと引き込んだのだ。長年にわたって仙台の選手を包み込んできたこのメロディーが、敵地スタジアムを完全にジャックした。