第2次森保ジャパンのスケジュールが動き始めた。3月の親善試合を前に、森保一監督はヨーロッパで視察を行い、準備を進めている。次回のワールドカップに向けて、日本代表はどのように歩みを進めていくべきなのか。サッカージャーナリスト・後藤健生が考察する。
■W杯直前の試合の意義
日本サッカー協会は、今後はヨーロッパにクラブハウス付きの本格的なトレーニング施設を開設するという。こうした施設ができれば、さらに様々な形で代表強化のために活用できる。
海外拠点を利用してトレーニングや試合も行いやすくなる。
カタール大会開幕を控えた2022年9月にはJFAの事務所があるデュッセルドルフでアメリカとの親善試合が行われ、アメリカ戦で前線からプレッシャーをかけることでゲームをコントロールできたことでワールドカップでの戦い方も定まったし、スリーバックに変更することで攻撃のギアを上げるシミュレーションもできた。
アメリカ戦は、ワールドカップに向けて非常に重要な意味を持った親善試合となった。
そして、それは強い相手と良いコンディションで戦えたからこそ見えてきた成果でもあった。ヨーロッパで試合を行えば、日本選手も長距離移動の負担がなく、良いコンディションで戦えるし、対戦相手も探しやすくなる。