J1のセレッソ大阪は5日、元日本代表MF香川真司の加入会見を行った。至宝を古巣へ復帰させる素早い動き以上に光る抜け目のなさに、ファンの間で称賛の声と警戒心が広がっている。
香川がJリーグに帰ってきた。2010年にボルシア・ドルトムントへと移籍してから12年半、再び桜色のユニフォームに袖を通す。
2019年に念願だったスペインに挑戦した後、ギリシャやベルギーも渡り歩いた。これまでにもC大阪への復帰の噂が流れたが、そのたびに古巣復帰は持ち越しとなってきていた。
多くの人が待ち望んでいた帰還が、ついに実現した。昨年11月に足の手術をした後もシントトロイデンに戻っていた香川だが、ついにJリーグへと戻ることを決断。C大阪も両手を広げて迎え入れ、加入発表の4日後には都内で会見を行った。
C大阪が常に香川の動向をチェックし、コンタクトを取り続けていた成果だろう。香川自身も「このタイミングがベスト」と語っているように、時宜をみた動きだった。
さらには、抜け目のなさも見せている。復帰会見が行われた同じ日に、クラブはもうひとつの発表を行っている。香川の復帰記念グッズの販売だ。
マグカップやフェイスタオルには、香川の前回在籍時の姿がプリントされている。Tシャツの背やキーホルダーには、この日に発表されたクラブのエースナンバー「8」と「KAGAWA」の文字。こちらも周到な準備がなされていたようだ。
クラブのツイッター公式アカウントでの発表には、驚きと称賛の声が並ぶ。
「仕事が早い!」
「売る気満々」
「仕込みは充分でしたね〜!!!」
「こういうとこ浪速の商人やなぁ。 何気に8番決まってたのに情報が漏れて無いのもいいよ」