■「裏切ってしまった人もいるかもしれません」

 これまでアーセナルで出場機会が限られている中でW杯イヤーに決断を下したと言えるが、岩渕の胸中は、複雑だったようだ。というのも、アーセナルとトットナムはロンドン北部に拠点を置くライバルチーム。両チームの対戦は、ノース・ロンドン・ダービーと呼ばれている。

 当然、そのチーム間での移籍は過去にもないことはないが、禍根を残してきた禁断の移籍ともいえる。そのため岩渕は、自身のツイッターでその気持ちを明かしている。
「アーセナルからトッテナムへの期限付きですが移籍する事になりました。もちろんアーセナルとトッテナムの関係値は自分でも理解はしています。自分自身もすごく悩み苦しみました」

 また、「自分の夢や目標に向かって最善の決断をさせてもらい、そのせいで裏切ってしまった人もいるかもしれません。特に、大好きなアーセナルファンのみなさんには申し訳ない気持ちでいっぱいです」とも記している。

 重大な決断をした岩渕は、新天地で復活を期す。

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