川崎フロンターレの合宿にドローンが投入された。まずは、合宿から3日目の1月17日、午前練習中のこと。飛行音が聞こえてきたかと思うとドローンが空中に。初日から強風と雨に見舞われて利用できなかったが、この日はある程度風が落ち着いたこともあり利用できたという。
ドローンで撮影した練習映像をチーム作りに活かした実例としてカタールワールドカップを戦った日本代表が知られるが、それを実体験した谷口彰悟や山根視来が帰国後にその効果を口にしていたという。
操作担当の二階堂悠コーチは「映像的に新鮮に見えるみたいですね。スカウティング映像は横からのものというイメージがありますが、選手目線で考えるとゴール裏方向から縦に取ったほうが親しみやすいみたいです」と話す。
二階堂コーチは事前にドローン操作に必要な座学と実技の講習を受けており、またクラブとして、沖縄で飛行する際に必要な手続きをすべてクリアした上での運用となった。ドローンについてはJリーグ他クラブでも採り入れるチームが出てきており、今後、一般化するテクノロジーになりそう。
ちなみにドローンが飛んだのは、17日の午前練習では、今季初めて守備陣を入れた攻撃練習時に。また、午後練習では、今季初めてフルサイズのピッチで行われた11対11の戦術練習時だった。ドローンの映像が今後のチーム作りにプラスに働くことを期待したいところだ。