現地時間の1月14日、サッカー日本代表・久保建英が所属するレアル・ソシエダがホームにビルバオを迎えて対戦。このラ・リーガ第17節で、久保が衝撃のゴールを決めてみせた。
共にバスク州を本拠とするチームのこの対戦は、バスクダービーと呼ばれる。リーグ戦だけで、対戦回数は130を超える、伝統と緊張の一戦。日本代表はこの試合のスタートからピッチに立った。
共に順位は1ケタ台とはいえ、バルセロナとレアル・マドリードに次いで3位につけるソシエダが、まずは先制。ノルウェー代表FWアレクサンダー・セルロートが25分にゴールネットを揺らすと、37分に久保が追加点を奪う。
この追加点が、衝撃の場面となった。元スペイン代表ダビド・シルバが中盤でボールを奪うと、左サイドの高い位置で裏に抜ける動きを見せながら相手守備陣と駆け引きをする久保にボールを出す。このスルーパスが相手選手の間を見事に射抜いて日本代表に渡るのだが、久保の目の前には相手DFが対峙。ここで久保が選択したのはファーストタッチでの股抜きだ。これを見事に成功させると同時にペナルティエリアに侵入する。
しかし、ここで待ち構える相手GKは、ウナイ・シモン。カタールW杯でスペイン代表の正GKとして4試合すべてにフル出場した守護神だ。それでも久保は冷静だった。すばやく左足を振ると、ニアを射抜いてきれいにゴール。シモンが一歩も動けない見事なゴラッソだった。