「横浜FCの小川航基は化ける可能性あり」「日本にも60年周期で釜本邦茂のような怪物誕生を期待」【ワールドカップ「ドーハの歓喜」を超える! 2023年日本サッカーの激論】(3)の画像
挫折も乗り越えた小川にはストライカーとして覚醒する可能性がある 撮影:中地拓也

 年が変わっても、サッカーにオフはない。ワールドカップの熱が冷めないままに新年に入り、年明け早々にはJリーグのチームが始動する。日本代表の多数を占める海外組の選手たちは、シーズン真っただ中だ。2人の大ベテランのサッカージャーナリスト、大住良之と後藤健生もスイッチオンのまま、サッカーの来し方行く末を語り尽くす。

■モンスターの出現を期待

――新たな流れが見えてきた世界のサッカーで、日本代表が勝っていくには何が必要でしょうか。

大住「当たり前のことだけど、個人がもっと強く速く、賢く、図太くならなきゃダメだね」

後藤「それは一歩ずつしか進めないよ。4年でがらっと変わるわけじゃないんだから。今回の日本代表も4年前のチームより強かっただろうし、4年ごとに強くなっているのは間違いないんだから、これを続けていけるかが大事だよ。ただ、モンスターが1人現れたらな、という思いはあるけどね。釜本邦茂がいたらなあ、という話だよ。そういう選手が出てきた時に、もっと上を狙っていけると思う。少なくとも60年前には釜本という選手が現れたんだから、層の厚くなった日本のサッカーからいつかは現れてくれるだろうと待っているんだけど」

大住「アルゼンチンが30年周期なんだったら、日本は60年周期でそういう選手が出てくれてもいいんだけど」

後藤「釜本さんが世に出てから60年経つんだから、そろそろかもしれないね。中盤やサイドバックはそれなりの選手がいるんだけど、CBとかCFとかGKでもそういう選手が現れてくれないと」

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