■兼任監督の意義
カタール大会でオリンピック世代の選手が多数活躍できたのは、今回はワールドカップを目指すフル代表とオリンピック代表の監督を森保一という1人の指導者が兼任していたからだ。そして、地元開催のオリンピックということもあって、フル代表の主力である吉田や遠藤、酒井宏樹がオリンピックではオーバーエイジとして参加して2つのチームは一体として強化された。
4年後のワールドカップを目指す日本代表監督はまだ正式には発表されていないが、森保監督の再任が濃厚だと報じられている。森保監督が再任となった場合に、パリ・オリンピックを目指すチームの監督を再び兼任するのか、それともオリンピック代表は現在の大岩剛監督に任されるのかも未定である。しかし、いずれにしても次のワールドカップに向けても、2つの代表が連携を取って同じ方向性を持って強化され、2026年のワールドカップにもパリ・オリンピック世代の選手が多数活躍できるようにしてもらいたい。