12月17日、浦和レッズは北海道コンサドーレ札幌に期限付き移籍していたFW興梠慎三が2023年シーズンはチームに復帰することを発表した。
浦和での9シーズンで109得点をたたき出してきたエースがチームに復帰するニュースは、多くの浦和サポーターを喜ばせた。ここ数年で多くの選手が入れ替わるチームで、チームのために長年奮闘してきた興梠の存在感は別格。新監督の下で躍動するストライカーに想いを馳せる期待の声が続出していた。
一方で、その興梠が札幌で残した足跡も、また大きいものだったようだ。札幌の公式インスタグラムが12月21日に、興梠の寮暮らしの際の写真や、ゆかりの場面を投稿。さらに、このストライカーと寮暮らしの選手たちのやり取りが明かされている。
「#しまふく寮通信」のタグが付けられたこの投稿には、興梠が寮に入った際のことを、「シンゾウさんが寮に住むの??いいんですか?寮で?という気持ちがほとんどの寮生達。一緒に寝食を共にすることになりました。」と綴っている。日本中に名を知られたベテラン選手が寮に住むことは異例なだけに、その率直な気持ちが表れている。
さらに興梠は、寮の中での生活が楽になるようにとドラム式洗濯機を購入。しかも、ユースの分まで買ったことも明かされている。その他にも、他のチームメイトに食事を振る舞ったり、ソファーをプレゼントしたりと、兄貴分としての一面を見せていたそうだ。
そうした行為だけでなく、「お世話になってる人には必ず感謝するんだぞ!」と若手選手に教育を行ったりと、さまざまな場面でチームに足跡を残していたことをチームのインスタグラムは綴っている。