リオネル・メッシにとって「3-0というスコアよりも厳しい試合」だった準決勝クロアチア戦【カタールワールドカップ アルゼンチン代表vsクロアチア代表】原悦生PHOTOギャラリー「サッカー遠近」の画像
ファイトしつつラストパスを送ろうとするメッシ アルゼンチン代表vsクロアチア代表(20221213)原悦生(SONYα1使用)
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【アルゼンチン代表vsクロアチア代表 12月13日】

 試合終了の笛が鳴ったとき、リオネル・メッシはセンターサークル付近で両手をヒザに当てていた。

 左手前にもクロアチアのジョスコ・グバルディオルが似たような姿勢でいたが、彼が頭を垂れているのに対して、メッシは喜んでいる仲間たちのいる前方をしっかりと見つめていた。メッシはすぐにその輪に入っていくことはしなかった。いや、できなかったのかもしれない。メッシが喜びを表すのは少し時間が経ってからだった。

 3-0というスコアよりも厳しい試合にメッシは消耗していたのだろう。

 4年前のロシア大会のグループリーグでは0-3で負けているクロアチアは強敵だ。

 試合前の記者やフォトグラファーの予想もフィフティ・フィフティ。

 難しい試合になるだろう。

 私は「クロアチアが来るかもな」と思っていた。

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