1966年ロンドン、1982年ビルバオ。ワールドカップでは2度しかなく、いずれもイングランドが勝っている。
40年の時を超えたクォーター・ファイナルでの3度目の対戦は注目度が高かった。
イングランドvsフランス。
ベテランのフランス人のフォトグラァーは「接戦だった」と静かに言った。
2連覇を狙うフランスは17分、オーレリアン・チュアメニの豪快ゴールで先制したが、
後半、チュアメニのブカヨ・サカへのタックルでペナルティをとられてしまう。
54分、ハリー・ケインが母国にささげた53点目のゴールはPKだった。ウェイン・ルーニーの記録に並んだケインがいた。
それをフランスはジルーが突き放す。78分、アントワーヌ・グリーズマンのクロスをオリビエ・ジルーが頭で合わせた。フランスは歓喜していた。
だが、イングランドは試合終了間際のロスタイム、VARの判定で2つ目のペナルティを獲得した。
ケインが決めれば、延長戦の可能性があった。