「相当な覚悟があっての決断」川崎フロンターレ・知念慶が語った鹿島アントラーズ移籍への思い。「強い気持ちを持ち続けないと後悔する移籍になるかもしれない」の画像
知念慶が川崎フロンターレで印象に残っているゴールとして挙げた、21年湘南戦でのゴール 撮影:中地拓也

 12月15日、川崎フロンターレを退団することになったFW知念慶とGK丹野研太の送別会が行われた。その後、知念が取材に応じた。

 2017年にプロ入りしたこのクラブ以外のユニフォームを着るのは初めてではない。2020年には大分トリニータに期限付き移籍。経験を積むと翌21年に復帰し、2年間プレーした。

 しかし、今回の移籍は鹿島アントラーズへの完全移籍。その思いを聞くと、移籍を決断した時の苦渋を表すかのような表情で、そして、この取材前にサポーターの前で流した涙が乾かぬ瞳を前に向けたうえで「今回の移籍は簡単な決断じゃなかったです」と切り出した。

 そして、「相当な覚悟があっての決断なので、自分自身、強い気持ちを持ち続けないと後悔する移籍になるかもしれないっていう、人生で一番勝負に出た移籍だと思っている。この移籍を失敗に終わらせないように、うまくいかないこともあっても強い気持ちを持ってやっていくっていくと決断しました」と言葉を振り絞った。

 移籍先については、「(移籍の)話自体がそんないっぱいは来てないですし、その中で、鹿島さんのサッカーは自分に合うんじゃないかなという思いと、川崎のライバルチームにもなりますけど、川崎を倒せるくらいのチームだと思うので、そういうチームに移籍したいなと思いました」と理由を明かしている。

 また、「自分の泥臭さが鹿島のサッカーに合うと思っている」とイメージを膨らませてもいた。

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