■勝利を確信したネイマールだったが…
だが、クロアチアは117分、ブルーノ・ペトコビッチが同点弾。ユニフォームを脱いで吠えた。
またしてもペナルティ・シュート・アウト。
ブラジルは最初のキッカーのロドリゴがドミニク・リバコビッチにセーブされて、4人目のキッカー、マルキーニョスも左のポストに当ててしまった。
歓喜するクロアチアイレブン。カナリヤはエデュケーション・シティ・スタジアムのピッチに座り込み倒れた。
かなりの時間が過ぎてもネイマールは立ち上がれなかった。やっと立ち上がっても、また、ピッチに倒れこんだ。
ネイマールの最後のワールドカップにはこんなフィナーレが用意されていた。
ピッチに呼び込まれたクロアチアの選手の子どもが一人やっと立ち上がったネイマールに近寄って来た。
ネイマールのファンなのだろう。
少年は握手の後、ネイマールの胸に手を当てた。
ネイマールは少年を抱き寄せた。
ネイマールのワールドカップは終わった。
ネイマールは泣きながらピッチを去った。