「劣等感というか嫉妬を抱いていました」鹿島アントラーズ移籍の川崎フロンターレ・知念慶がチームメイトのレアンドロ・ダミアンと小林悠に感じていたこと。それでも、「2人の姿勢を見て気持ちも変わってきた」の画像
川崎フロンターレFW知念慶 撮影:中地拓也

 12月15日、川崎フロンターレを退団することになったFW知念慶とGK丹野研太の送別会が行われた。その後、知念が取材に応じた。

 覚悟の移籍だ。11月26日、背番号20を背負ったストライカーが鹿島アントラーズに移籍することが発表された。昨年、そして今季は、川崎の3トップの一角としてプレー。本来のポジションはCFだったが、小林悠レアンドロ・ダミアンという2人のライバルがいたことで、ウイングのポジションで出場したことも少なくなかった。

 小林は日本代表として14試合に、ダミアンはブラジル代表として17試合に出場した経歴を持つ。その壁はとても高く、知念の能力を考えればけっして満足の行く出場機会は得られなかった。

 そんな2人との関係性について聞くと、「やっぱり2人とも、自分の中ではライバルでありながらも、すごい尊敬している2人。人間的にも素晴らしくて、2人から学ぶことがたくさんありました」と振り返った。

 ただのライバル関係だけでなかったことは、たとえばダミアンが折に触れて「アドバイスをくれた」ことや、「悠さんには移籍が決まったときに連絡したら、いろんな思いを伝えてくれたので、その内容は言えないですけど、お互いに意識を高め合えてたんだなと思いました」と語ったことにも表れている。知念自身も、「なので、2人とはいい関係性でやれてたんだなと思います」と言い切った。

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