「こういうサッカーをずっとしたいわけではない」サッカー日本代表DF板倉滉が見据える4年後の日本代表。ボール保持に「とらわれすぎて戦うのも違う」の画像
サッカー日本代表DF板倉滉 撮影:中地拓也

「最後、ピッチに立ってではでなくて、終わった瞬間をスタンドから見てたときも悔しかったです。もう4年後に出て、やってやるという気持ちに切り替わりましたね」

 サッカー日本代表がクロアチア戦に負けた後の気持ちを、このように語った板倉滉。「必ずこのベスト16という壁を破りにW杯に帰ってきたい」と決意を新たにしたからこそ、気持ちは4年後に向いている。

 この大会で、日本は世界を驚かせる結果を残した。グループリーグでドイツとスペインという欧州の強豪を破って首位通過。板倉はその両方のピッチにフル出場し、ドイツ戦では決勝ゴールをアシストもした。

「自分たちがやりたいこととは違ったし、非常に苦しい試合展開の中で90分戦ってましたけど、ただやっぱああいう状況でも勝ち切れるっていうところはもちろん日本の良さでもあると思う」

 激戦をこう振り返った背番号4だが、「だからといってここから4年間あれをするかと言われるとまたそれは違う」とも語る。

「今回こうやって割り切って戦ったうえで、この結果が出せてるっていうところは日本の強さだし、自信を持っていい。ただ、ここからさらにもっともっと上に行くために、この4年間でまたいろいろ積み上げていかないといけない」

 こうした言葉は、クロアチア戦直後、あるいは、その翌日に選手たちから聞かれた言葉と同じように思えたが、板倉の考えはやや違う。

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