「大きいスペースも個人で守れるように」サッカー日本代表DF板倉滉が語るカタールワールドカップのピッチで感じた課題。手応えを聞いても、「課題の方が多い」……「後ろ5枚でやってたので助けられた」の画像
サッカー日本代表DF板倉滉 撮影:中地拓也

 ベスト16で散ったサッカー日本代表。ドイツやスペインを破って首位通過したことで世界を驚かせたが、その要因の一つが5バックだった。

 森保ジャパンはこれまで一貫して4バックを採用。最終予選オーストラリア戦(埼玉スタジアム)でそれまでの4-2-3-1から4-3-3に変更したものの、今年9月のドイツ遠征からは4-2-3-1に。3バックは試合終盤に限定的に用いるのみだった。

 それを、この大会では積極的に用いた。ドイツ戦では後半から、コスタリカ戦では前半終了間際から、スペイン戦とクロアチア戦ではスタートからといった感じで、4バックを用いる時間の方が短かった。

 板倉滉は、グループリーグ3試合で先発フル出場。4バックと3バックの両方で戦い、試合中にシステムを変更する対応力も見せた。世界レベルの選手を相手に好プレーを連発したが、世間が思っている以上に、本人が自身に課すものは高い。

「後ろ5枚でやってチームメイトの距離間が近かったので、すごい助けられた部分あります」

 68メートルの幅を4人で守れば一人当たり17メートル守ることになるが、5人で守れば13.6メートル。そこで助けられたと板倉は見ている。

 だからこそ、「これから戦っていく上で、大きいスペースも個人で守れるようにならないといけないし、センターバックですけど運動量も増えてくると思うので、そこはやっぱ課題になってくるかなと思います」と語った。

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