■守り切る堅さを装備

 また、守備陣の貢献もオランダの準々決勝進出を支えている。

 ゴールマウスに鍵をかけるのは今大会で代表デビューを果たしたGKアンドリース・ノペルト。その前に立ちはだかるのはユリエン・ティンバー、フィルジル・ファン・ダイク、ナタン・アケの3バックだ。

 特にアケとファン・ダイクの対人守備は大会屈指。裏への抜け出しもドリブル突破もシャットアウトしてしまう。この2人に真っ向から挑むのは得策とは言えないだろう。

 特殊なプレッシングに狙いすまされたクロス、そして守備の堅さを誇るオランダ代表は、準々決勝にてアルゼンチンと対戦することが決まった。これまで自分たちの“型”を貫いて勝ち上がってきたオランイェ(オランダ代表の愛称)は、勢いを保って初の頂点を目指す。

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