「戦い方を選べない悔しさもある」MF田中碧が語った、日本代表の戦い方。それでも、「ブレないことが大事」と、「守ろうと思えば守れる強み」を生かして勝利を誓うの画像
現地時間12月3日にドーハ市内でクロアチア戦に向けて練習をするサッカー日本代表MF田中碧 撮影:中地拓也

 12月5日のカタールワールドカップの決勝トーナメント1回戦クロアチア戦に向けて、サッカー日本代表はドーハ試合で練習を行った。その後。田中碧が取材に応じた。

 グループリーグ3試合のうち2試合に出場。しかもその2試合はドイツとスペインとの対戦で、どちらも金星を奪った試合だ。

 その試合はどちらも似たような展開だった。前半に相手に攻められ、そして失点。しかし、最少失点で折り返すと、後半に逆転。スコアはどちらも2-1で、スペイン戦で決勝ゴールを決めたのはこの田中だった。

 後半に日本が内容で見違え、さらに複数得点を奪う展開について、「前半で失点しているのでギアが上がるだけで。前半で3-0とかにはしたいですよ、気持ちは。ただ現状はそれが難しいので」と率直な気持ちを明かす。ただ、そうして勝ち上がったことで、「経験値からすごく強みになっている」と成功体験になっている。

 しかし、この背番号17は「戦い方を選べない悔しさもある」とも心中を明かした。そして、「前の選手はボールを保持する中で存在感を出す選手が多いので、そういう意味ではもどかしさはあると思う」と、それを特に感じるであろう攻撃的な選手を慮った。

 それでも、田中はこうも続ける。「ただ、結果がすべてである以上、捨てなければいけない部分もある。そういう意味では、現時点ではうまくいっているとは思います」。W杯という特別なプレッシャーがかかる大舞台で、ドイツ、そしてスペインを破ってベスト16に進出した日本の今の戦い方を力強く支持した。

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