12月5日のカタールワールドカップの決勝トーナメント1回戦クロアチア戦に向けて、サッカー日本代表はドーハ試合で練習を行った。その後。田中碧が取材に応じた。
グループリーグ3試合のうち2試合に出場。しかもその2試合はドイツとスペインとの対戦で、どちらも金星を奪った試合だ。
その試合はどちらも似たような展開だった。前半に相手に攻められ、そして失点。しかし、最少失点で折り返すと、後半に逆転。スコアはどちらも2-1で、スペイン戦で決勝ゴールを決めたのはこの田中だった。
後半に日本が内容で見違え、さらに複数得点を奪う展開について、「前半で失点しているのでギアが上がるだけで。前半で3-0とかにはしたいですよ、気持ちは。ただ現状はそれが難しいので」と率直な気持ちを明かす。ただ、そうして勝ち上がったことで、「経験値からすごく強みになっている」と成功体験になっている。
しかし、この背番号17は「戦い方を選べない悔しさもある」とも心中を明かした。そして、「前の選手はボールを保持する中で存在感を出す選手が多いので、そういう意味ではもどかしさはあると思う」と、それを特に感じるであろう攻撃的な選手を慮った。
それでも、田中はこうも続ける。「ただ、結果がすべてである以上、捨てなければいけない部分もある。そういう意味では、現時点ではうまくいっているとは思います」。W杯という特別なプレッシャーがかかる大舞台で、ドイツ、そしてスペインを破ってベスト16に進出した日本の今の戦い方を力強く支持した。