11月27日、日本代表はカタールワールドカップのグループE第2戦でコスタリカ代表と対戦。初戦ではドイツを破ったものの、今回は0-1で敗北を喫している。今回は、1998年のフランス大会にも出場した経験を持つ元日本代表FW城彰二氏にゲームを分析してもらった。
【プロフィール】城彰二 じょう・しょうじ
1975年、北海道生まれ。鹿児島実業高校サッカー部を卒業後にジェフユナイテッド市原(現:ジェフユナイテッド市原・千葉)へ入団。デビュー戦から4試合連続ゴールを挙げるなど、ルーキーイヤーから大きな注目を浴びた。1996年のアトランタ五輪や1998年のフランスW杯では前線の主軸としてプレーし、日本代表としても豊富なキャリアを誇る。2006年に現役を退いてからは解説業を軸に活躍。2020年11月よりYouTubeで『JOチャンネル』を開設し、自身の経験をもとにした動画を配信するなど、多岐にわたる活動で日本サッカーの発展に貢献している。
■スタメンの大幅変更について
日本はドイツ戦からスタメンを5人変更。大幅なターンオーバーを敢行することになったが、城氏はこの決断を批判している。
「こんなに代えるのか、と思いましたね。コスタリカは大量失点をした後なので(スペイン戦で0-7の黒星)慎重に戦っていました。ハーフコートゲームという感じでしたよね。
でもあれだけメンバーを代えちゃうと連係もなかなかうまくいかないし、“なんでこのメンバー選考にしたのかな”とは思います。日本はまだターンオーバーできる実力じゃないんです。
仕留めにいくんだったら、最初からそういうメンバーを組んで前半に点を取って、それで後半に交代するなら分かるんですけどね。それに、上田綺世とはあまり一緒にプレーしていないこともあって、鎌田大地も今回はまったく活きていませんでした。その辺はもったいなかったなという感じです」