【日本代表・W杯】元サッカー日本代表FW城彰二が分析する、ドイツ代表戦「2つの勝因」。コスタリカ戦は「勝ち点1を確実に積み上げたい」の画像
元サッカー日本代表の城彰二氏 撮影/川しまゆうこ

 11月23日、日本代表ドイツ代表と対戦。カタールワールドカップ(W杯)の重要な初戦で、強豪国を相手に2-1で逆転勝利を収めている。今回は、1998年のフランス大会にも出場した経験を持つ元日本代表FW城彰二氏にゲームを分析してもらった。

【プロフィール】城彰二 じょう・しょうじ 
1975年、北海道生まれ。鹿児島実業高校サッカー部を卒業後にジェフユナイテッド市原(現:ジェフユナイテッド市原・千葉)へ入団。デビュー戦から4試合連続ゴールを挙げるなど、ルーキーイヤーから大きな注目を浴びた。1996年のアトランタ五輪や1998年のフランスW杯では前線の主軸としてプレーし、日本代表としても豊富なキャリアを誇る。2006年に現役を退いてからは解説業を軸に活躍。2020年11月よりYouTubeで『JOチャンネル』を開設し、自身の経験をもとにした動画を配信するなど、多岐にわたる活動で日本サッカーの発展に貢献している。

■ドイツ戦勝利の要因2つ

 城氏は、日本がドイツ戦で金星を挙げた要因について分析。1つは後半頭からのシステム変更が効いたことだと語った。

「5バックへのシステム変更がうまくハマりましたよね。ドイツってサイド攻撃が多いので、そこを封じ込めたのはすごく大きかったと思いますね。

 前半は0-1でも問題ないと思っていたはずです。とにかく我慢して、それ以上失点しないようにしようというのが狙いだったと思います。

 ドイツは(システム変更に)かなり苦しんでいたと思いますね」

 また、相手のコンディションがあまり良くなかったことも勝利につながったと推察している。

「相手が後半に失速したのも勝因の1つですね。ドイツが前半と後半であんなに違う試合になるっていうのはなかなか見ないですよね。

 やっぱりコンディション不足が大きいと思います。調整が上手くいっていないというか。疲れている選手が多いですよね。前半は攻めてきましたけど、後半は足が止まっていたので。

 本戦前に行われたオマーン戦もそうですけど、体が重たい傾向にあって。調整不足は否めないですよね」

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