■「自分の中で答えを持って入れば」
だからこそ、守田の視線はすでに次戦に向けられている。
「コスタリカとスペインの試合の細かい分析は、自分でもできていないので、それ次第ですけど」と前置きしながらも、「相手が真ん中3枚になった時に少し対応が遅れるような部分は感じたので、どういったフォーメーションの初期配置になるか分からないですけど、僕がボランチでもし出るなら、少し前目に出たりとか流動性を持ってできれば相手は嫌になると思うので、守備の形と攻撃の形でフォーメーションを自分たちで変えていってもいいのかなと思います」と、イメージを膨らませていた。
そのコスタリカは、W杯初戦でスペインと対戦。日本代表がドイツ代表と戦った直後に行われたこのゲームは、0-7という驚異的なスコアで終わった。
次なる対戦相手が初戦で衝撃的な負けを喫したことで守田は、「そんだけ大敗したら、次の試合は相当、失点しないようにまず考えると思います」と守備的に来ることを警戒。「(前に)出てきてくれたらありがたい」と語りつつも、「どっちであっても、その場でバタつかなければいいんじゃないかなと思います、そうなった時に、自分の中で答えを持って入れば」と、眼光は鋭かった。
仮にコスタリカ戦で復帰したとなれば、守田にとっては初めてのW杯出場となる。「僕には僕の武器がある」と言い切ったボランチが、27日のアハマド・ビン・アリスタジアムで躍動する。