■計画に齟齬?

大住「森保監督が希望したからこういう試合を組んだはずなんだよね。ドイツ戦の6日前に、できればワールドカップに出る相手との試合を組んでほしいと要望して、カナダとドバイのスタジアムで対戦できた。当初は違うことを考えていたはずで、リハビリのための試合じゃなかったはず。ということは、大きな計画に齟齬が生じたということじゃないかな」

後藤「不可抗力だから、しょうがない部分がある。招集メンバー発表後に選手がケガをしたのは、森保監督の責任じゃないもの。メンバーを決めた後の選手のケガには、一切責任はないよ。ケガをしていても選んだ選手がうまく回復していなかったというなら、森保監督とスタッフ全員の責任だけど」

大住「クラブで試合に出ていない選手の調子にも、同じことが言えるよね。とにかく、責任がどうというより、心配なんだよね」

後藤「それでも、状態のよくない選手が集まって、あれだけの試合ができるんだから、大したものだよ」

大住「そうかな。決定的なチャンスはいくつもなかったように思うけど。最初は浅野や相馬が裏に抜け出して、実際に1点は取った。久保の惜しいシュートが1本あったけど、その後はカナダの方がチャンスは多かった。南野が上田綺世のポストプレーで抜け出したシーンがあったけど、強いシュートを打てなかった。去年の最終予選が始まった頃の南野に戻っていると感じたな」

(2)へ続く
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