■11月17日/国際親善試合 日本代表 1ー2 カナダ代表 (アルマクトゥームスタジアム)
日本代表はカタールワールドカップ(W杯)前最後の調整試合を戦った。カナダには1-2で逆転負けを喫したが、その中でも大きな収穫だったのは相馬勇紀と柴崎岳の躍動ではないだろうか。
E-1選手権で躍動し、9月のキリンチャレンジカップ2022で爪痕を残した相馬は、本戦へのメンバー入りを果たして今回のカナダ戦で先発出場。すると前半9分に先制ゴールを挙げて、その後も献身性を武器にフル出場した。同選手はセットプレーのキッカーを務めることもでき、さまざまな場面で活きる万能ぶりは大きな武器となる。ジョーカー起用でもスタメン起用でも活躍できることを本戦前に示したのは、チームにとっても本人にとっても大きなプラス材料だろう。
同様に、中盤でスタメン起用となった柴崎岳も存在感を示していた。同選手はじっくりとパスを散らしていくタイプではないが、相手の隙を突いたクリティカルな縦パスの精度はチームの中でも群を抜く。相馬の得点をアシストした場面や、後半44分に山根視来へ出したスルーパスのシーンが顕著な例だ。2CHの一角としてプレーするには守備面でやや不安が残るが、長いレンジからも繰り出されるキラーパスはドイツ戦やスペイン戦でも活きるだろう。
SHとして攻守に貢献できる相馬と、遠藤航と守田英正の状態が怪しい状況で台頭した柴崎。2人は本戦でのスタメン候補に浮上したはずだ。