■11月17日/国際親善試合 日本代表1ー2カナダ代表(アール・マクトゥーム・スタジアム)
カタールワールドカップ前最後の強化試合であるカナダ代表戦が11月17日に行われた。この試合で、結果的に大きく注目されることになったのが山根視来だ。
山根は、1-1で迎えた後半のアタマから出場。酒井宏樹との交代で、そのまま右サイドバックに入った。ただ、日本代表が後半に入って思うように攻撃を展開できない流れの中で、山根自身も持ち味の攻撃力をなかなか発揮できないでいた。
そんなチームに変化をもたらすべく、森保一監督はシステム変更を決断する。後半40分、南野拓実を下げて吉田麻也を入れたのをきっかけに、4バックから3バックに移行。それに伴い、山根は右SBから右ウィングバックにポジションを移した。
そして、試合終盤に最大のチャンスを迎える。柴崎のスルーパスに反応してペナルティエリア右に侵入し、相手のプレッシャーを受けていない状況で強烈な右足シュートを放ったのだが、これは右ポストを直撃して枠外へ。均衡を破る可能性のあったビッグチャンスを逃してしまった。
山根にとっては悔しい場面となったが、直後、さらに厳しい事態に直面する。カナダの攻撃に対し、ペナルティエリア右で山根がリッチー・ラリアを倒してしまいPKを献上。このPKをルカス・カヴァリーニに決められて土壇場で逆転を許したのだ。結局、試合はこのまま終了し、日本は1−2の敗北を喫してしまった。