■「まずは一戦目にフルコンディション」
さらに、初戦での白星奪取のためにイメージも膨らませている。ドイツは圧倒的なボール保持と強いプレスを武器に日本に圧力をかけてくることが想定される。そのため、「チャンスは少ないと思う」としながらも、「そこでやり切るところだったり、CKをとるところだったり、FKをとるところだったり、押し上げるところが求められていると思う」と、自身に課された役割を説明する。
17日のカナダ戦(UAE)で三笘は欠場。さらに、ドリブラーである相馬勇紀も先発メンバーに名を連ねていたため、“ジョーカー”不在で90分間を戦った。前半こそいいリズムでボールを運べたものの、後半は劣勢に。チームとしてなかなか前に出ることができない状況で、三笘不在の影響の大きさを感じさせる試合ともなった。
だからこそ、「まずは一戦目にフルコンディションを持っていくことを考えてます」と話し、そして、「スタメンでも途中でも、出た時にインパクトを残すこと、チームの力になるために頭を整理しないといけないと思う。自分の特徴を出して、3戦を通してグループステージを突破する方法を考えないといけない」と言葉をつないだ。
圧倒的なドリブルでJリーグを席巻した三笘は、ベルギリーグを経て今季からプレミアリーグに挑戦している。世界で最もレベルの高いこのリーグにあっても、三笘はその武器を披露し、サイドを何度も切り裂いてきた。当然、ドイツ相手にも日本の“槍”としてその守備網を切り裂くことが期待されるが、ジョーカーとして出場するのか、あるいは、スタートから行くのか、どちらにしても、三笘自身は準備を進めている。