11月12日、埼玉スタジアムで「阿部勇樹引退試合」が行われた。2万4714人の大観衆が熱気とエンターテインメントあふれる試合を見守り、クラブのレジェンドを労った。
この試合で対戦したのは2つのチーム。一つは、浦和時代のチームメートが中心となった「URAWA ASIAN KINGS」で、田中マルクス闘莉王氏や岡野雅行氏、坪井慶介氏らが先発した。もう一つは、サッカー日本代表や千葉在籍時のチームメートが中心となった「JEF JAPAN FRIENDS」で、中村俊輔や稲本潤一、中澤佑二氏らが先発した。阿部氏は、前半に「JEF JAPAN FRIENDS」で、後半に「URAWA ASIAN KINGS」でプレーした。
参加した人も観る人もお祭りムードで盛り上がる中、注目を浴びた場面があった。それは、前半32分に「JEF JAPAN FRIENDS」が相手ゴール前でFKを得た場面だ。ここでボールの前に立ったのは、中村俊輔と阿部氏の2人。阿部氏は精度の高い右足で幾度となくFKを決めてきており、中村も言うまでもなく左足で多くのFKをものにしてきた。
どちらが蹴るのか、2人はピッチ上で話し合い。真剣試合ではないので2人とも笑顔を見せているが、このやり取りに懐かしく思った人も多いようで、2万4千回以上の再生回数となっている。