■記録樹立も単なる通過点
だが、そんな記録もムココにとっては通過点に過ぎない。4分後にジョバンニ・レイナがPKで追加点を奪うと、前半のうちにムココがまたもゴールを決める。自陣ゴール前からのロングボールをセンターサークル付近で拾うと、勢いを落とすことなくドリブル。加えて、飛び出していたGKの位置もしっかりと確認しており、遠目から長いループシュートを放って自身のブンデスリーガ通算11得点目としたのだ。
この様子は、ブンデスリーガがツイッター公式アカウントの英語版などで公開。日本語版でも1点目の動画がアップされると、「何よりシュートのパンチ力エグ過ぎないか…」「高2(?)がドイツサッカーで10ゴール… なんてこった」といった、17歳の選手にただただ驚きの声が上がった。
ムココは、日本にとってもさらに注目の選手になるかもしれない。17歳ながら、すでに飛び級でU-21ドイツ代表でプレーする。年代別ドイツ代表でもゴールを重ねており、ワールドカップに向けてフル代表に選出される可能性もゼロではない。
「ドイツ代表に選ばれてほしい! 日本戦で見たい」
そんな言葉もあるが、選ばれたならば日本代表への脅威となることは間違いないだろう。素晴らしいプレーは歓迎されるものであるし、怖いもの見たさの気持ちもあるが、果たして…。