「これ見てガチで泣いた」川崎フロンターレサポーターの引退選手へのコールで「まさかの本人登場」! 観客席からの激励に男泣きする姿に、「自分を見て自分が泣いてる」の画像
等々力競技場に姿を現した鄭大世 撮影:中地拓也

 10月29日、川崎フロンターレは今季のホーム最終戦を行った。駆け付けた2万2110人が逆転3連覇のかかったチームを応援した。

 この試合は声出し応援の対象試合であったため、対象エリアからは大きな声援が飛んだ。そして試合後には、かつて川崎に所属した選手で、今季限りでの現役引退を表明している選手へのチャントも飛び出した。鄭大世(2006~10年在籍)、杉山力裕(2006~14年在籍)、菊地光将(2008~11年在籍)、金久保順(2014年在籍)。それぞれ現在は違うクラブに所属し、異なるピッチで現役生活に別れを告げたのだが、サポーターはその第二の人生に幸あることを願い、声を出し続けた。

 すると突然、観客席からざわめきが起きた。なんと、現在はFC町田ゼルビアに所属している鄭大世本人がピッチレベルに現れたのだ。Gゾーンへと向かったかつてのストライカーは、「テーセー、ゲットゴールー」のチャントの中、拡声器を握ってサポーターに挨拶を行った。
「僕の応援歌を歌ってくれるかなと期待してて、さっき上で人と話してたら、まさかこれってと思ったときに……本当にありがとうございました」

 サポーターが歌ったチャントが本人に届き、そして、ついにピッチまで呼び寄せたのだ。町田は10月23日の今季の試合をすべて終了。鄭大世は後半36分からピッチに立ち、新潟の地でスパイクを脱いでいた。

 その後、町田での2シーズンについて笑いを誘い、多くのチームに所属してきた中でいかに川崎時代が特別だったかを熱弁した

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