■岡山は「最大の強敵」

 そして、岡山を「最大の強敵」と位置付ける。今季のJ2で、山形が”全敗”を喫した相手は2チームだけだ。岡山と、20位のザスパクサツ群馬である。

 群馬にはリーグ戦で「ダブル」を食らっているが、何と岡山にはリーグ戦で3敗している。4月3日に行われた第8節に0-1で敗れたが、この試合で明らかな誤審があったとして再試合に。そのリマッチでも敗れて、3度も地にまみれたのだ。

 だからこそ、最終節でゴールを挙げたディサロ燦シルヴァーノは、こう宣言した。

「岡山には3回負けてますし、男として4回も負けてられないので、必ず勝ちます」

 このインタビューの後、ピーター・クラモフスキー監督の「ヤマガタ・イチガン(山形一丸)」の呼びかけと「討ち取らせて頂きます」とのテロップで、動画は締めくくられている。

 前回の降格から7シーズンもJ2で奮闘してきた山形のファンにとって、琴線を震わすには十分だ。

「かっこよすぎる」
「良すぎる震える」
「燃えてきた」
「この動画みたら涙出た」
「泣けるで。でも、泣くのはまだ早い。泣いちゃったけど」
「行ぐべJ1」

 情報が拡散されるとともに、決意のコメントが相次いだ。山形と岡山が激突する運命のプレーオフ1回戦は30日、岡山のホームであるシティライトスタジアムで14時にキックオフとなる。

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