J2最終節を前に、モンテディオ山形が胸アツの動画を制作した。映画の予告編のような煽り度満点のムービーは11万回以上再生されており、上昇ムードを盛り上げている。
今季のJ2ではアルビレックス新潟と横浜FCが、すでにJ1昇格を決めている。残るJ1昇格の可能性は、入れ替え戦プレーオフを勝ち抜く道のみとなっている。
そのプレーオフ進出チームも、4枠のうち3枠がすでに埋まっている。ファジアーノ岡山は3位が確定しており、プレーオフ1回戦をホームで戦う権利を得た。勝点1差で順位の入れ替えはあり得るものの、4位のロアッソ熊本と5位の大分トリニータは同1回戦で激突することが決まっている。あとは、最大の下克上となる6位からの挑戦権を奪い合うレースが残るだけとなっているのだ。
そのサバイバルレースに参加するのは3チームだ。現在6位は徳島ヴォルティスで、7位のベガルタ仙台とは同勝点ながら得失点差で8ゴールの差をつけている。その2チームを勝点1差で追うのが山形だ。
山形は、最終節に大逆転の望みを託す。幸いにして、対戦するのは6位の徳島だ。仙台の結果次第ではあるものの、とにかく勝つしかプレーオフ進出の可能性は残されていない。
その大一番を前に、山形は激アツの動画を作成した。紅葉に染まった美しい山並みを背負ったスタジアムの画像から始まり、選手の必死の表情やゲーフラを掲げるサポーターの姿を挟みながら「負けて終わるか それとも その先へ進むか」と、応援する人々の決意を問う。
クラブがツイッターで公開した1分50秒のこの動画は、まさに「ムービー」の予告編。映し出されたロッカールームで、ピーター・クラモフスキー監督がシャウトで鼓舞し、選手たちが静かに絞り出す言葉にも緊張感と決意の強さがにじみ出る。
まさに「大一番」に向けて、見る人の気持ちは盛り上がるばかり。再生回数は伸び続け、12万回に達しようとしている。