Jリーグ入りの噂も上った世界的CBの「ルーレット・パス」が話題に「ジネディーヌ・ラモス」か、それとも「意図しなかったパス」かの画像
パリ・サンジェルマンに所属するDFセルヒオ・ラモス 撮影:中地拓也

 狙い通りのスーパー美技か、それとも意図しなかったプレーか…。世界的CBがUEFAチャンピオンズリーグの舞台で見せた華麗なパスが話題になっている。

 チャンピオンズリーグはこれまで、出場した各チームが4試合を終えている。グループステージは折り返し点を過ぎ、4戦全勝を飾っているナポリバイエルン・ミュンヘンの他、レアル・マドリードマンチェスター・シティなどが各グループの首位に立っている。

 パリ・サンジェルマンも、グループHで決勝トーナメント進出を争っている。現在はベンフィカと2勝2分の勝点8、さらには得失点差でも並んでいるが、得点数で上回ってグループトップとなっている。

 PSGのCL前節は、そのグループ突破を争うベンフィカとの対戦だった。リスボンへと乗り込んでの結果は、1-1の引き分けに終わっていた。ベンフィカとは第3節でも対戦しており、こちらも1-1の引き分けに終わっていた。

 白黒つかなかったライバルとの対決ではあるが、ゲームの中では好プレーが繰り広げられていた。今回、チャンピオンズリーグがインスタグラム公式アカウントでその一端を公開している。

 注目されたのは、パリ・サンジェルマンのDFのプレーだ。自陣深い位置で、アクラフ・ハキミがスローインを入れる。ボールは、受けに寄ってきたセルヒオ・ラモスへと渡った。

 ラモスは1タッチでハキミに戻し、すぐさま再度ボールを受けられる位置へと動く。予想通りにハキミからボールが戻ってきたのだが、別の角度から相手が猛然と駆け寄ってきて、ペナルティーエリアすぐ脇で2人に挟まれる形になってしまった。

 だが、ここでS・ラモスが世界的名手である理由を見せた。実はボールを受ける直前、ちらりと周囲に視線を向けており、寄せてくるのも想定内だとばかりに華麗にターン。右足を乗せてボールを止めつつ、スパイクの裏でなめるように転がし、「ルーレット・パス」を通して、難なくピンチを乗り切っている。

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