■「ラルフの恩返し!えらい!」

 鈴木の好プレーがしっかりと映った動画の投稿に、ファンも歓喜している。

「これがあったから、今日の結果に繋がった!!」
「まじ感動しました」
「まじスーパー最高」
「ラルフ最高」

 賛辞が続く一方で、目立った言葉がある。

「ラルフの恩返し!えらい!」
「こういった形で恩返ししてくれるなんて…!!」

「ラルフ」というのは、6つのクラブを渡り歩いてきた鈴木が、チーム内に同じ「ゆうと」がいるとして、クリスチャンネームの「ラルフ」で知られる日本テレビの鈴木崇人アナウンサーにちなんで与えられた愛称だった。そのチームというのが、逆転優勝を狙っている川崎。川崎での1年半では、多くの出番を得たとは言えなかったが、数年を経て大きな恩返しとなった。

 また、鈴木はジュニアユースからユースまで、横浜FMのアカデミーに所属していた。対戦相手となった古巣にとっても、成長を見せた”手痛い恩返し”となったようだ。

 J1優勝争いは、勝点2差で競う首位の横浜FMと2位の川崎に絞られている。また、磐田は3試合を残し、J1参入プレーオフ出場の16位まで勝点5差、J1残留となる15位までは6ポイント差となっている。

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