■2試合目での驚異的な改善
さて、女子日本代表はつづくニュージーランド戦でも3-4-3にトライした。そして、2試合目にして早くも新システムに順応して、同じ2対0というスコアながらナイジェリア戦に比べてはるかに良いパフォーマンスを示した。
ナイジェリア戦で課題だった左のウィングバックには遠藤純が起用されて、攻撃の牽引役となり、右サイドは清水梨紗がナイジェリア戦よりも積極的に攻め上がったことで、両サイドのウィングバックが機能した。
遠藤はもともとは左のウィンガーやサイドハーフの選手だが、ベレーザ時代にはサイドバックで起用された経験もあり、そういう意味では不安なくウィングバックを任せられる選手だ。強い雨が降りしきる長野Uスタジアムの重めのピッチをものともせずドリブルで左サイドを切り裂いた。
また、神戸でのナイジェリア戦で代表デビューしたばかりの藤野あおばが右のシャドーとして先発。右サイドで積極的にしかけるだけでなく、15分にはバイタルエリアに入って植木理子、宮澤ひなたとワンツーで抜けて、最後は左サイドの遠藤にパスを出して攻撃を組み立てた(遠藤のクロスに植木が合わせたが、ブロックされてCKとなった)。
ニュージーランドの大型DFがコースを消してきたため、シュートがブロックされて得点に結びつかなかったが何度も決定機が作れていた(そのため、前半だけで8本のCKを獲得。藤野はCKのキッカーとしても活躍)。