ブンデスリーガは4日、先週末の試合における驚きのプレーを公開した。その動画は、21万回以上も再生され、世界中で驚きをもって迎えられている。
ジャマル・ムシアラは、今年2月に19歳の誕生日を迎えたばかりだが、すでにドイツの世界的名門バイエルン・ミュンヘンで主力としてプレーしている。昨シーズンはベンチスタートも多かったが、リーグ戦30試合に出場して5ゴールを記録。今季はここまで7試合で5ゴールを挙げ、得点ランキングでトップと2ゴール差の4位につけている。
ナイジェリア人の父を持ち、ドイツ人の母の祖国で生まれ、イギリスで暮らしてきた。そのため、イングランドとドイツの年代別代表チームでのプレー経験があるが、フル代表はドイツを選択。昨年3月のワールドカップ予選でデビューを果たすと、そのままコンスタントに招集されるようになった。今年11月に開幕するカタール・ワールドカップでは、日本の「脅威」になる可能性がある選手だ。
そのタレントが先週末、「驚異」のプレーを披露した。開始17分にはレバークーゼンを相手にチーム2点目を自ら決めているのだが、ブンデスリーガは別のプレーに注目した。
相手のペナルティエリア手前でパスを受けたムシアラは、ためらうことなく自らの仕掛けを選択する。ブンデスリーガがインスタグラム公式アカウントで公開したこの動画には「これぞドリブルの仕方」と字幕を載せているが、おいそれと真似できるものではなかった。
最初のタッチで2人のDFの間を抜けると、次なる「関門」へ向かっていく。さらに隙間の狭いDFの間へと果敢に突き進み、魔法のようなボールタッチを見せる。両足で細かく3タッチしてスピードを落とさぬまますり抜けると、さらにDF2人を引きつけてパスを出しているのだ。まるでダンスするかのように、大人たちを翻弄している。
ゴールにはつながらなかったが、極上のプレーであることは間違いない。