■上田と相馬は強力な武器に

 ただこの苦しい状況でも、後半の上田綺世相馬勇紀の投入により、流れを持って行かせなかったことも見逃せない。

 ハーフタイムの交代で投入された上田は、持ち前のフィジカルでエクアドルのDFと対等に渡り合い、ファイナルサードで違いを見せる。多少無理のあるボールを収められる能力は南野拓実とも相性が良く、後半に入ってから南野は息を吹き返して好プレーを何度か見せていた。上田の登場によって、前半の流れを引きずり防戦一方にならなかったのはかなり大きい。

 また66分に登場した相馬は、三笘とは違った種類のドリブルで相手を翻弄。対面した選手に尻もちをつかせたシーンが印象的だった。今回のように、“露出”の少ない相馬をカタールW杯で”初見殺し”のジョーカーとして使う選択肢もアリなはずだ。

 チームとしては本大会でのメンバー発表直前に難しい試合を経験したものの、その中で輝いた上田と相馬は、カタールW杯行きに近づいたと言えるはずだ。

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