■ドリブラーを苦しめた現地の要素
後藤「久保もサイドバックの違いを感じたようで、守備に結構気を使っていたよね。それでサイドから動けなくなったという面もあるかもしれない」
大住「最初に迎えたピンチが、開始早々に相手の右サイドバックが上がってきた場面。久保が必死に食らいついたけど、守り切れなくてクロスを上げられて、ゴール前のヘディングにつながった。相手がドイツだったら、あそこで1点取られているよね。森保監督も試合後、あれが入っていたらどうなったか分からないと話していた。ただ、ピンチと言えばその場面と、後半にブレンデン・アーロンソンが抜け出したもののシュートを打ち損ねた場面くらいで、アメリカはほとんどチャンスをつくれなかった」
後藤「攻める時間はあったけど、決定機までいかなかったもんね」
大住「シュート数は、日本が16本でアメリカは4本。枠内は8対0だった」
――後藤さんが気になった点はありますか。
後藤「ピッチコンディションが悪そうだったんだけど、実際にはどうたったのか現地で見た大住さんに聞きたいな」
大住「ひどかったね。芝が柔らかくてめくれているし、アメリカ代表の監督はアンアクセプタブル(受け入れられない)フィールドコンディション、って言っていたよ」
後藤「特に日本が後半に攻めるゴール付近のコンディションが良くなかったんじゃないかな。最後に三笘薫が決めたけど、堂安律がドリブルしてもうまくいかなかったのは、ちょっとかわいそうだなと思って見ていた。ファーストタッチが大きくなったりするのは、ピッチの影響があったかもしれないよね」
大住「それはあったよね」