日本代表とアメリカ代表戦は、ドイツ・デュッセルドルフで行われた。どちらのチームにとっても、カタールワールドカップを前にした重要な一戦。実はその裏で、日本代表キャプテンの吉田麻也とサポーターの熱い裏話があった――。
デュッセルドルフは日本人が8000人以上住む街で、ヨーロッパ最大の日本人コミュニティがあるという。そのため、スタジアムには多くの日本人の姿があった。森保ジャパンの選手がウォーミングアップのためにピッチに姿を現すと、スタジアムの空気は一気に熱くなった。
そんな中で、響き渡る声援があった。それは「MAYA YOSHIDA!」と繰り返され、日本代表の22番に向けられたものだった。声を出しているのは現地に住んでいると思われる男性で、シャルケのユニフォームをピッチに掲げ、スタジアムのどこにいても聞こえるほどの声で、吉田を鼓舞した。
ちょうど、日本代表の先発メンバーの前にいたこともあり、また、あまりに大きな声だったことと、その声援が止まらなかったことで、他の選手も思わず笑ってしまうほど。吉田はサムアップで応えたが、それでも男性は声を発し続けた。
吉田はその男性に何度も手を振るなど応えたが、男性は応援を止めない。今季からブンデスリーガでプレーする吉田だが、サポーターの心をしっかりと掴んでいるようだった。