■今度は小泉がきっちり決めて追いつく
苦しい前半を過ごした浦和だったが、後半は開始早々に追いついてみせる。53分、ペナルティアークから伊藤敦樹がシュートを放つと、GK清水に弾かれたところに小泉が詰めてゴールイン。前半に逃した決定機の分をここで決めてスコアを振り出しに戻した。
後半の浦和は前半よりもタッチライン際へのロングボールを増やし、より手数を減らして攻撃するケースが増加。また岩尾憲が最終ラインに下がりCB間の距離を広げて相手のスライドの距離を長くするなどして、ビルドアップに少しの変化を加えた。
ただ、後半は相手ゴールに迫る回数が増えたものの、逆転には至らず。リカルド・ロドリゲス監督の「2点目に近い展開までいくつか持っていけたと思います」という言葉通り、良い時間帯があっただけに、勝ち切って試合を終えたいところだった。
それでも、アウェイゴールを奪っての引き分けに持ち込めたことはかなり大きな収穫だ。第2試合は0-0で終わったとしても浦和が勝ち抜けとなる。さらに、浦和相手にやや受け身の展開を得意とするC大阪に対して、能動的なプレーを強いることができる点でも有利となる。
次は埼玉スタジアム2002での試合。ホームでの心強すぎる応援を味方につけ、昨季のリベンジを果たして決勝へと駒を進める。