■新潟に力強い「デンカビッグスワンの熱狂」
試合後のフラッシュインタビューに応じた松橋監督は、「序盤からチャンスが多く、なかなか決めきれずに苦労した感じはありましたが、攻守ともに選手たちがアグレッシブに戦って２点取れたのは非常に良かったです。あとは来場されている方のバックアップがあって、我々の力をさらに上積みできるような感じで進められたのが嬉しかったです」と話した。
この日は１８４３９人の観衆が集まった。５月２９日の山形戦で記録した１９００８人に次いで、今シーズン２番目に多い数字だ。前節から声出し応援が導入されたこともあり、新潟のホーム『デンカビッグスワン』に熱狂が戻ってきている。ファン・サポーターの後押しをより強く感じることができていることも、チームが集中力を高く戦うことができる要因なのだろう。
Ｊ２リーグは残り５試合となり、新潟は２位の横浜ＦＣに勝点３差、３位のファジアーノ岡山に勝点８差をつけている。１５年以降のＪ２リーグを振り返ると、３７節終了時点で首位だったチームがＪ１昇格を逃したことは一度もない。
負傷交代した高木の状態は気になるところで、ＣＢトーマス・デンがオーストラリア代表招集のため次節は出場できない。まだまだ予断を許さないものの、データは新潟の「Ｊ１昇格」を示唆している。
