■新潟は得失点差でも優位
先発で起用された選手、途中出場の選手が決定的な仕事をするのは、今シーズンの新潟の優れた長所だ。試合後のフラッシュインタビューに応じた松橋監督も、「我々の強みですので、最後まで続けていきたいです」と語った。
2位の横浜FCがモンテディオ山形に敗れたため、勝点差は「3」に広がった。3位のファジアーノ岡山も徳島ヴォルティスに苦杯をなめており、こちらは勝点「8」差となっている。
3位の岡山が残り6試合に全勝すると、勝点は「81」だ。それに対して新潟は、3勝1分2敗で「81」にすることができる。勝点で並べば、得失点差が生きてくる。プラス32はリーグトップで、プラス17の岡山とは「14」の開きがあるのだ。
残り6試合のうち4試合はホームゲームだ。そして、デンカビッグスワンでは12勝2分3敗の成績を残しており、声出し応援のサポートを受けることができる。
「勢いや流れは大事ですが、そこに寄りかからず、僕らは一戦一戦大事にというスタンスでやってきたので、そこは変わらず、ブレずにやっていきたい」
甲府戦後、松橋監督はこう語った。指揮官はこれまでどおりのスタンスを強調するが、2017年以来となるJ1復帰がはっきりと見えてきた。