9月12日、アルゼンチン1部リーグのボカ・ジュニアーズとCAリーベル・プレートの一戦が行われたのだが、その決勝点の直後、選手の喜び方がすさまじかったと話題になっている。
アルゼンチンのブエノスアイレスに本拠地を置くボカとリーベル・プレートとの試合は「スーペクラシコ」と呼ばれるダービーマッチとして注目を浴びている。世界にダービーは数あれど、その激しさは随一とされ、数々の喜劇と悲劇を繰り返してきた。過去には暴力事件も発生し、何があってもおかしくはない勝負である。
9月12日の試合はボカ・ジュニアーズのホームで行われ、試合開始直から一進一退の攻防が続く。ハーフタイムにリーベル・プレートは3人の選手交代を行ったものの、先制ゴールを奪ったのはホームチームだった。後半20分、左コーナーキックを得たボカは、ゴールから逃げるような軌道のクロスをゴール前に送る。それに合わせたのはFWダリオ・ベネデット。アルゼンチン代表に出場経験もある32歳のベテランが頭で叩き込んだのだ。
ゴールが決まった瞬間、超満員のスタジアムは一斉に歓声が沸き起こる。ベネデットはシュート時に体制を崩してピッチに倒れ込んだものの、すぐに立ち上がるとゴール裏のサポーターの元へと向かった。問題の場面はここから始まる。