【浦和レッズ】リカルド・ロドリゲス監督就任以降、「ベストの時期」で臨む鹿島アントラーズ戦。ACLで手に入れた「多様な武器」を引っ提げて”国内モード”にスイッチの画像
浦和レッズのリカルド・ロドリゲス監督 撮影:中地拓也

 9月2日、浦和レッズの定例会見でリカルド・ロドリゲス監督がメディア対応。3日に行われるJ1リーグ第28鹿島アントラーズ戦に向けてコメントを残した。

ACLでの戦いで伸びた点

 浦和は先日行われたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)ノックアウトステージを勝ち抜き、見事に決勝進出を達成。特に準決勝の全北現代モータース戦はPK戦にもつれこむ激闘だった。

 リカルド監督によると、快進撃を見せたこの大会でチームは様々な点において成長したようだ。

「チームがコンセプトを理解して、それをはっきりと表現できているという点が成長していると思います。また、選手の組み合わせ――誰と誰を一緒に立たせればいいコンビネーションが生まれるのか、というのも出てきました。

 ACLの期間中も『スタートはこの選手の組み合わせでいって、途中からこの選手とこの選手を組み合わせよう』ということも考えながら実行しましたが、うまく武器として使うことができたと思います。
 
 選手のコンディションが高まっているのと同時に、システムを確認しつつ変えながらプレーできていますし、セットプレーからも流れのなかからも点を取れて、ショート/ロングのカウンターからもチャンスを作っており、チームの武器が増えていると思っています。

 ACLでは非常に高いモチベーションでプレーしてもらいましたが、ここからはそれをいかに維持できるかというところ。このコロナ禍のなか、できる限りのことをやりながら、いい時期を長引かせたいと思います。今は、私が浦和に来てからベストの時期だと思っています」

 ここからはJリーグやYBCルヴァンカップを戦う“国内モード”に切り替える必要がある。指揮官はここまで出番の少ない選手の存在に言及しつつ、チーム内の競争と層の厚さの重要性を口にした。

「全員がリーグ戦に向けてしっかり準備をしています。シーズン終盤になると、それまであまり出ていない選手が(レギュラー選手の)ケガや出場停止などで出場することもあります。フレッシュな状態にある選手が活躍することはよくあります。

 チーム内の競争は激しければ激しいほどいいと思いますし、11人では連戦を戦うことができません。この時期こそチームの層の厚さが見られると思っています」

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