浦和レッズがACL準決勝の激闘を制し、決勝進出が決まった。延長前後半を戦い抜いた末、PK戦で“圧勝”。埼玉スタジアムに駆け付けたサポーターの声援を武器に、選手やスタッフは最後まで戦い抜いた。
この試合で戦ったのは選手やスタッフ、サポーターだけではない。実は、ボールボーイも一緒に戦っていた。そして、先制ゴールを“アシスト”していたと話題だ。
先制ゴールを決めたのはFW松尾佑介。MFダヴィド・モーベルグからのパスを受けて裏に抜け出したDF酒井宏樹が、ペナルティエリアで右からクロスを送り、これを松尾が押し込んで決まったものだ。しかし、ここから少し時間をさかのぼると、ボールボーイの素早い行動が”起点“になっていたことが分かる。
ボールが一度タッチラインを割ったことで、浦和のスローインに。モーベルグはボールを投げるべく外に出ようとするが、その際、ボールボーイはまだピッチにいる状態のモーベルグに素早くボールを渡しているのだ。
受け取った背番号10は、すぐにボールをMF伊藤敦樹に預け、そして引き取る。そこから、先述した酒井へのパスへとつながる。ボールを素早く投げ入れたことによって伊藤との交換がスムーズに行き、先制ゴールを呼び寄せたのだ。酒井のアシストを“アシスト”したのはボールボーイだったのだ。