■W杯予選の新しい戦い方の発見
――一方で、ワールドカップに向けての強化の機会はカウントダウンに入ります。
後藤「日本だけじゃなくて、他の国もそうだけどね」
大住「日本代表は、この大会があって良かったよね。これから、コンディションが良くない選手や、クラブで試合に出られない選手といった選手が出てくることが考えられる。そういう時に穴を埋められる選手がいるというのは心強い」
後藤「今度のカタールの大会に直接どう役に立つかは分からないけど、Jリーグ選抜でこれだけできたというのは、素晴らしいことだね。去年のワールドカップ最終予選でも、オマーンに負ける初戦の前に、Jリーグ選抜を出しておけばいいという話をしたよね。ちゃんと準備期間を取れば、アジアの代表チーム相手には十分やれるよ。今回のE-1選手権では、本当にぱっと集めただけなのに、あれだけの試合ができたんだから。次のワールドカップ予選では、常備軍として国内組のチームをつくっておけば十分にやれる。中東の試合では欧州組を呼んで、集合直後の日程になる木曜日のホームゲームは国内組で戦えばいいんだよ」
大住「イビチャ・オシム監督率いるチームは、それに近い考え方だったよね」
後藤「そういうことが可能だと、今回あらためて分かったよ」
大住「やはり、すごくプラスになる大会だったね」