■J1だけではない日本の成長

――やはり国内のベースアップが代表チームのレベルアップにつながるということでしょうか。

後藤「FC東京のアルベル・プッチ・オルトネダ監督がよく、去年まで率いていたアルビレックス新潟のサッカーはすごいだろう言うんだけど、本当にすごいんだよ。この間、横浜FCと新潟の試合を見にいったら、これが2部リーグの試合なのかと思うくらい、衝撃的に素晴らしかった」

大住「天皇杯で勝ち残っている東京ヴェルディも、これがJ2なのかというくらいのプレーをしているよ」

後藤「本当に小さく動き直しながらポジションを正確に取って、そういう動きを何度でも丹念にやり直すというサッカーを新潟がやっていたんだよ。昔の降格がない時代のJ2では皆、夢のようなサッカーを目指していたけど、そのうちにJ3ができて降格もある時代に入ると、勝負だけにこだわったガチガチのサッカーやるようになっちゃった。まあ、ヨーロッパの2部リーグもこんな感じだよな、と思いながら見ていたんだけど、最近はJ2のサッカーがすっかり変わって、非常に高いレベルのサッカーをしている。Jリーグがどれほどすごいかということが、このE-1選手権の最終戦を見て、よく分かったね」

(3)へ続く
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