■後半は浦和が非保持の展開に

 前半とは打って変わり、浦和はボールを持つ権利を相手に譲る。奪ってからタッチ数の少ないカウンターでPSGゴールに迫る意図を幾度か見せていた。

 そのなかからチャンスを作りかけ、後半開始直後は五角の戦いになる。

 しかし、ここでアクシデント。後半から出場して浦和デビューを果たしたFWブライアン・リンセンが負傷してしまい、まさかの途中交代に。ベンチに下がる前には惜しいシュートを放っていただけに、この交代は試合の分水嶺になったかもしれない。

 以降は途中から登場したリオネル・メッシネイマールが違いを見せつけられる。浦和は両選手に対して後ろから素早く寄せていくも、それをもろともしないテクニックで何度もいなされてしまい、再び押し込まれる展開が続いた。

 そのなかからネイマールに鮮やかなスルーパスを通され、ボールを受けたヌーノ・メンデスのクロスをアルノー・カリムエンドに合わされて3失点目を喫する。

 それ以降はシュートまで持っていくことはできたものの、セルヒオ・ラモスとプレスネル・キンペンベのブロックに合い、相手ゴールマウスまでボールが届かないという圧倒的な守備力を見せつけられる。

 結局そのまま試合は0-3で終了。昨年の天皇杯王者である浦和にとっては、チャンスを作ることはできたものの世界との違いを見せつけられる試合となった。この試合で見つかった課題を修正して、7月30日の川崎フロンターレ戦に臨みたい。 

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